HA'INA IA MAI ANA KA PUANA

思うこと、思い出すことを。娘のために、日本のために。

勝手に演芸評論家、令和元年度M-1総括

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子供の頃から

辛いことがあったら

よしもと新喜劇や道頓堀アワーが

私を慰めてくれた

今でも、Youtubeでみるよしもと新喜劇

(最近のものではなく

少し前のものなのだが)は

私を解放してくれる

 

お笑いは私にとって

重要な癒やしのアイテムなのだ

 

だから、今日は娘を寝かしつけていたので

リアルタイムでは見られなかったが

娘が寝た後で

録画中のM-1を追いかけながら最初から最後まで観た

 

非常にレベルが高かった今年のM-1だが

既報の通り

ミルクボーイというダークホースが優勝した

まぁ一応納得である

 

ネタは本当に面白かった

漫才師らしい風貌がまずよかった

実はこれは重要なのだ

銀シャリが青い背広で登場すると

(最近はちょっと脱皮しているが)

思わず笑ってしまいそうになる

 

「コーンフレーク」の連呼には

久しぶりに声を出して笑ってしまった

日常に近い現実がデフォルメされた非現実

シモネタがない身近な話題

普通の対話だがややテンションが高く

上方漫才の典型であるしつこさが畳み掛ける

 

ネタを作り込んでいることがわかることも

非常によかった

2本目で1箇所

モナカとマカロンが入れ替わった箇所があったが

そのへんはご愛嬌と見るべきか

あるいは、松本人志がそこに気づいていたか?

 

でも、勝手に審査員をしていた私は

かまいたちに投票した

総合力である

ネタは完璧だし

山内の軽い訛りのある声色と

その存在の奇妙な言動に

困惑しつつ突っ込む濱家のコンビネーションは

もう真打ちだろう

 

余談だが

一お笑いファンとして

勝手にお笑い芸人の格付けをしている

真打ちー二つ目ー前座ーセミプロ(または宴会芸)ートーシロ

この5段階である

いつか発表したいが

ちゃんと整理もしていないので

いつになるかはわからないが

 

さて、漫才と言うからには

やはりオチが重要だ

だから、ミルクボーイのネタで

一つだけ残念だったのは

2本めのオチが

1本目と全く同じだったことで

あそこを捻っていたら

つまり、オチの種類を変えていたら

松本も投票していたように思うのだ

 

今回、もちろん

「4分間漫才」という

ある種特殊なジャンルではあるのだが

世代交代が垣間見られた

 

というか

同じ若手の中でも

和牛やミキの笑いが

安心できる笑いだとしたら

ヒヤヒヤしながら

いつの間にか爆笑してしまうという

新たなウェーブがやってきたのかも知れない

ただそこに

ある種の安定感がないと

面白いことを言っていても

心底笑えない

最後に実はネタのプロットがしっかりあって

脱線しているようで

あるいは、アドリブに頼っているようで

実は安定していたのだ

というのが

今日、いくつかのファイナリストに感じられた

 

お笑いは好きだが

いわゆる若手よりも

THE MANZAIに呼ばれるクラス

(才能があるのに

もはや漫才師ではなく

アジテーターに成り下がった

ウーマン・ラッシュアワー

というよりも

あの世間知らずの村本大輔

なぜ呼ばれるのかはわからないが)

名前が売れている芸人を見るほうが

安心するタチなのだが

今回はその認識を改めた

 

にちようチャップリン

もう少し見ることにしよう