HA'INA IA MAI ANA KA PUANA

思うこと、思い出すことを。娘のために、日本のために。

ドジャースを巡る個人的な悲しい話

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ボストンのアレックス・コーラ監督が解任された

例の、サイン盗みスキャンダルに連座してのことだ

 

私はあの年、ヒューストンに破れた

ドジャースのファンだ

ようやく、ワールドチャンピオンに手が届くところに

デイヴ・ロバーツ監督のドジャースは来たのだが

まさかのダルビッシュ有が2試合KO

優勝のために引き抜かれたダルビッシュの「裏切り」に

恨み骨髄だったのだが

まさかそんな裏があったとは思いもよらなかった

ドジャースはいわゆる名門だが

1988年以来かなぁ

ワールドチャンピオンから遠ざかっている

 

その悔しさもある

 

そして悲しいのは

アレックス・コーラとデイヴ・ロバーツは

ドジャースでチームメイトだったのだ

 

自分の中で

2004年のドジャースが思い出深い

年間20試合ほど見に行ったのだが

あのボストンにかかった呪いを解く盗塁で

球史に名を残したデイヴ・ロバーツはリードオフマン

そして私のご贔屓だった

2番キャッチャーのポール・ラ・ドゥーカ

我らがMVP(実際にはそうでなかったが)エイドリアン・ベルトレ

一方的な負け試合で敗戦処理投手を買って出たベテランのロビン・ベンチュラ(後にホワイトソックス監督)

ピッチャーでは、野茂、木田、石井が所属したが

クローザーのエリック・ガニエが光っていた

シーズンの勝ち頭はホセ・リマ

あの1シーズンだけだったけど

あれほどドジャー・ブルーが似合う選手はいなかった

 

あのアホGMが、ロバーツ、ラ・ドゥーカらの主力を

シーズン途中で放出して

チームを分断するまでは

本当に最高のメンバーだった

 

話しだせばキリがないが

もう少し続けたい

 

私がMLBを好きな理由は

守備で魅せてくれることだった

渡米前に日本で野球を見ていたときは

味方の攻撃が終わったら

トイレに行くかビールを買いに行くか

という感覚だったが

MLBは、日本ならヒット性のあたりを難なく捌き

イチローが見せてくれたような

外野の奥からの矢のような返球で走者を刺したりと

日本では見られないプレーを見逃したくないので

なかなか席を離れられなかった

 

当時のドジャースの二遊間は最高だった

マジックのようなプレーを何度見たことか

その二塁手はシーザー・イストゥ―リス

そして遊撃手はアレックス・コーラだったのだ

 

個人的な思い出だから

誰も共感してくれないかもしれない

しかし、私にとってLA生活2年目

2004年前半は最高のシーズンだった

 

夏のあるゲームの前

私に快くサインをしてくれたホセ・リマが

2010年に突然死したときも本当に悲しかったが

あのアレックス・コーラが

こんなかたちで球界から事実上いなくなるであろうことが

本当に悲しい